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にせ医者絵

にせ医者絵

長崎大学歯学部教授 安田克廣先生寄贈 長崎県歯科医師会所蔵

 田舎町の広場に旅回りの医者がやって来て歯痛に悩む患者の歯を抜いたり、薬を売りつけたりしました。当時は宮廷の庇護を受けた少数の高位の医師とそうでない大勢の医師たちがいました。後者は多くの場合、正規の教育を受けていない「にせ医者」でした。ヤン・ステーン(1626~1679)の描いたこの絵も「にせ医者」と題されています。見物人たちの心配そうな表情、子供達の興味津々な表情などは患者の苦痛に対して何の役にもたちません。