「諸病源候論」の歯疾 |
『諸病源候論』に記載されている歯疾については、 ①「十二経の一つである手陽明なる大腸経の分れが歯に入っている。歯は骨の終点であり、髄が栄養を与えている。もし風が冷たくして経絡にあたれば骨髄を傷め、冷気が歯の根に入ればすなわち歯が痛む。」 ②「手陽明なる大腸経の支脈が歯に入り、足太陽なる膀胱経の支脈にして歯に拡っているものがある。その経は虚しい。風気がここに宿れば歯の間を縛り血気を受合って歯根が腫れる。これに熱気が加はれば膿が出て臭く歯茎を侵すに至る。これを虫歯という。」 と説明されています。 |