長崎県歯科医師会会史第一編 |
曲直瀬道三の『啓廸集』 |
戦国時代から安土桃山時代にかけて有名な医師に曲直瀬道三がいました。彼は京都の人で初めは仏僧で22歳のとき足利学校で学び、後に田代三善から李朱医学を学びました。その後、還俗して医業に専念した。『啓廸集』8巻を1574年(天正2年)に著しました。また啓廸院を設立し、学舎の門下生は800人余りでした。著書で口中科については唇口舌、咽喉、牙歯と各部門を設けている。歯科については歯病名に牙痛、牙動、風牙、寒牙、熱牙、蛙牙などを掲げ、治療には薬法、灸法、刺針法を述べました。 |