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トゥルブ博士の解剖師説絵

トゥルブ博士の解剖師説絵

長崎大学歯学部教授 安田克廣先生寄贈 長崎県歯科医師会所蔵

 レンブラント24才(1632年)の時の作品、本来、芸術作品になり得ない題材を光と影の対比を巧みに用いて見事な作品に仕上げています。遺体を中心にして、右側で左腕の腱を示しながら弁舌さわやかに説明しているトゥルブ博士の表情は自信に満ちあふれています。一方、左側でそれを熱心に聴いている7人の医学生達の表情は様々であり、対照的です。17世紀のオランダは科学、芸術についても著しい発展を遂げましたが、この絵も当時の医学教育の一端を示す証拠として貴重です。