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お歯黒

お歯黒

 歯を黒く塗る習慣です。一説には、A.D.4-5西紀ごろ大陸から伝わり、聖徳太子(A.D.7西紀)の時代に一般化したといわれています。この習慣は長い間絶えることなく続き、明治初期に禁止令が出たにもかかわらず、地方では昭和まで続いていました。この習慣のもつ意味は時代によって異なるりますが一般的に、
 男子……二君に仕えぬ誓として。
 女子……夫に対する忠誠として。

 お歯黒の方法
お歯黒の材料
 かね水……酢、酒、水の名かにサビ鉄片などを浸し20日程度放置した後、火にかけて沸かしたもの
 お歯黒を別称「かねつけ(鉄漿)」というのはこの「かね水」よりきいています。
 ふし粉……主成分はタンニン
 羽根楊枝にこれらをつけて週1~2回歯に塗っりました。
 

長崎県歯科医師会会史第一編

お歯黒陶歯