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床屋出身の外科医

長崎県歯科医師会会史第一編

床屋出身の外科医

 床屋外科医は瀉血や抜歯などを請け負っていました。このような手技を主とする職業の評価は低かったようです。医療者のうち、学問を修めた医師のほうが高く評価されていました。彼らはあまり手を使わないことを示すために、長袖で丈も地面にまで届くような長衣を身につけるのを常としていました。一方床屋外科医(barber surgeon)は短い衣を着用しました。彼らは学識にはあまり秀でていませんでしたが実践経験を通して、学問を修めた医師よりもより多くのものを学びとっていました。
 床屋外科医たちはギルド(同業者組合)を組織し、これが今日の外科医や歯科医へと受け継がれました。