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倭漢三才図絵

長崎県歯科医師会会史第一編

倭漢三才図絵

 「歯は手足の二陽明に属するといえども自ら上下陰陽たがいに之を扶持する有りて亦妙なり。上歯は陽に属し口を合すれば則ち下歯の外に連り、内に向って之を挑ぬれば則ち脱け易し。下歯は陰に属し口を合すれば則ち上歯の内に連り、外に向って之を挑ぬれば則ち脱け易し。」
 ここに引用された『倭漢三才図絵』では依然として『陰陽五行説』の思想や易学の考え方から脱皮していないことが伺われます。これは当時の平均以上の知識水準と見られ、一般的には、室町時代の水準と変っていません。