むし歯と歯周病 | いつまでも自分の歯で食べたい |
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今や人生80年、ところが現代の日本人の歯の平均寿命は50年。これは大切な歯をむし歯や歯周病に よってなくしてしまう人が多いからです。年だから、体質だからとあきらめていませんか?むし歯や歯周病は 生活習慣病の一つなのです。 でも予防できる生活習慣病の一つです。 |
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むし歯から歯を守るには? | |
ムシ歯を作る4条件 歯、砂糖、細菌それと時間の経過がむし歯が発生する上での4条件と言われています。 むし歯になりやすい歯、砂糖、それにむし歯を作る細菌それらの要素が絡んで時間が経過してくると むしができてくるのです。しかし引き金になっているのは砂糖です。砂糖がゼロの食事は現実的では ありませんし、むし歯菌はお口の中には必ずいるものです。 |
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プラークはミュータンスの巣 口の中には多くの細菌がいて当たり前ですが、その中でもミュータンス菌はプラークを作る 主犯格。口の中に入ってきた砂糖と結びついて、ベトベトのデキストランという物質を作ります。このベトベトの中にむし歯菌が住み付いて歯にへばりついているのがプラークです。また砂糖はむし歯菌の栄養源、砂糖から栄養を得たバイキンが出すのは砂糖から変化した酸、これが歯を溶かすのです。 |
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痛くなったら、ムシ歯の穴に気付いたら、……もう重度 歯茎から出ている歯の部分を歯冠部と言います。歯冠部の表面はエナメル質と言う人間の体の中で一番固い組織に覆われています。その中は象牙質、思ったほど硬くなく、硬い穴だらけのズポンジみたいなものだと思ってください。そしてその内側は「神経」。神経は歯髄と言って神経だけでなく血管もいっぱい、色々な細胞が活躍しています。歯髄にむし歯が近づいたらしみたり痛んだり。ズキンと痛んだら歯髄がバイキンに進入された可能性が大。軽いむし歯では痛みも何にも無いものです。またむし歯菌がエナメル質を溶かして象牙質に進入したら、むし歯はわりに早く広がります。そうなった表面のエナメル質だけを残して中身はぼそぼそ。その内中身のないエナメル質の一部が割れて、「むし歯の穴がある!」と言うことになります。症状のない状態で早期発見が大切なのです。 |
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早期発見は必ず早期治療にあらず むし歯はまずエナメル質の表面から始まります。最初は白く不透明な白濁を示します。チョークのような不透明な白い色なので、「チョークのような」と表現することがあります。放っておけばやがて茶色っぽい色になり歯に穴が開いてきますがエナメル質の表面だけの「チョークのような」白濁のときの程度なら、お口の中の清掃をきちんとやったり、フッ素を応用することで唾液の中のカルシウムを取りこんでまた硬いエナメル質に戻ることもあるのです。自覚症状のない段階での早期発見が大切です。 |
フッ素ってなあに? | フッ素はどうしてむし歯予防に有効なの? | |||||||||||||||||||||||
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フッ素がムシ歯予防に有効な理由は、次のよう働きがあるからです。
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フッ素によるムシ歯予防にはどんな方法があるんですか? | ||||||||||||||||||||||||
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フッ素は体に安全ですか? | ||||||||||||||||||||||||
フッ素は用法・用量を適切に守れば安全なムシ歯予防法です。以下の専門機関も推奨しています。 | ||||||||||||||||||||||||
特にフッ素洗口の効果は? | ||||||||||||||||||||||||
旧新興善小学校ではフッ素洗口を開始して11年で永久歯のムシ歯が一人平均3本少なくなりました。 | ||||||||||||||||||||||||
家庭でのフッ素の応用は? | ||||||||||||||||||||||||
まず、日常の歯磨きの時にフッ素入り歯磨剤を使用することが有効です。薬局やスーパーなどでも 売られているので包装箱の薬用成分をよく見てお買い下さい。次に、フッ素洗口剤(ミラノール・オラブリス)を歯科医院や薬局で購入し、家庭内でフッ素洗口を実施することができます。さらに最近では、歯磨きの後にフッ素溶液を歯に噴霧するスプレータイプのフッ素製剤(レノビーゴ)もあり、手軽に家庭内でフッ素応用が できるようになりました。 |
県民の歯の状況 | 1歳半児、3歳児の状況 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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乳幼児期の特徴 乳幼児期は、乳歯が萌出し完成する時期であり、乳歯のむし歯が急速に増加します。乳歯と永久歯のむし歯には 強い関連が見られるなど歯口清掃や食習慣などの基本的歯科保健習慣を身につける 時期として非常に重要であり、生涯を通じた歯の健康作りに対する波及効果も高いと言えます。また、咀嚼機能が発達・完成する時期であり、歯科保健にとっても最も重要な時期の1つです。 長崎県の現状と課題 長崎県は、下表のように過去10年間を見ると1歳半児、3歳児ともにワースト10の常連になっています。平成11年度のデータでは、1歳半児のう蝕有病者率(むし歯経験歯を持つ人の割合)が6.80%(全国平均は4.48%)、3歳児のう蝕有病者率が52.30%(全国平均は37.85%)となっています。3歳児の方は、ワースト5から抜け出したものの、現状は多くの課題を抱えています。 ※「むし歯経験歯」とは、未処置のむし歯や治療済みのむし歯およびむし歯により喪失した歯の総称です。
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